わたしたちの仲間を紹介します。

私達は日々、大切な方の最後のお別れをお手伝いするという重責を担う仕事をしています。肉体的にも精神的にも決して楽で簡単な仕事とは言えませんが、その分他の仕事では味わえない達成感ややりがいを感じることができます。博愛社のスタッフが日々どのようなことを考えながら仕事に、お客様に、そして自分と向き合っているのか、こちらでは博愛社の第一線で働く仲間を紹介いたします。

己を高め、納得のできる人間になりたい。

YUSUKE NAMIKI

フラワーコーディネーター並木 佑輔

モノづくりが好きなんです。

ここに来る前はアパレルの仕事を20年弱やっていました。デザインや縫製、またパターンを引く仕事から店舗のマネジメントまで幅広く経験しました。やりたいこともやりつくして心機一転、転職を考えました。もともと花や植物が好きで、以前から日本庭園を自分で造ってそれを海外に広げることができたらという思いがありました。でも実際は日本庭園に携われる求人がなく、縁あって博愛社の生花部の募集に出会い、目指している仕事内容とは違っていましたが、チャレンジしてみることにしたのが入社のきっかけです。

花を挿すのは入社して2か月後でした。

最初はバケツ洗いからでした。花の仕事の経験がないので何もできないんですよ。でも水揚げは素人でもできるので、会社に来たらまず、花の下処理やバケツに花を納めていく作業をして、他の先輩方も花を活けているのでお掃除やゴミ出しをします。また式がある日は花の積み込みをしながら先輩に付き添って式の仕事を見せてもらいますが、私の場合1,2か月は何をしたらいいのかの気疲れが大変でした。仕事に慣れるまではひたすらバケツを洗って手が空けば先輩への御用聞き、その繰り返しでしたね。実際にしっかり花に触れることができたのは2か月かかりました。最初に作るのは葬儀の看板下の花や出棺の際に使う花束や枕花です。何度も練習して商品になるまで3,4か月かかります。それを経て簡単な花祭壇にチャレンジできます。

一日で破壊される作品を作っている、かっこいい仕事。

花祭壇の命は菊のライン。

花祭壇を作る上で一番気を使うのが、ラインと言って菊の線を引く作業になります。大き目の祭壇ではラインが大きく出てくるので、菊のラインを作ることにとても神経を使います。ラインの中に入れる花は、ある程度埋まっていれば雰囲気は出せますが、ラインだけは練習がいくらか必要ですし、経験も必要です。ここがきれいにできないと形そのものが成立しなくなります。博愛社には高度な品質を保つために半年に1回試験があります。厳しい試験ですが、これをクリアしないと商品にならないんでね。時間制限や完成度の評価もあるので、入社して6,7年いらっしゃる先輩達も復習の意味合いも込めて、真面目に取り組まれています。80分の中で課題の祭壇を作成して、お掃除もして終了になります。私は3回挑戦してやっとクリアしました。その前はタイムアップで終了になり、0点でした。試験にはバケツを蹴ってはいけないなどの細かなルールもあります。正直、仕事の合間に練習するので大変です。特に冬は葬儀が多く、繁忙期になるので実践が練習になるという感じです。そしてこの仕事をしていて面白いなと思うことは、同じものを作っていても、個性が出てくることです。人それぞれそ作った祭壇の雰囲気も違うし、祭壇だけ見て、誰が挿したものかが分かります。ラインも違うし一体感も違います。下手な人が作ればのっぺりとした祭壇になるし、上手い人が挿せば、ボワッとボリューム出ます。同じ花材、同じ形の祭壇を作っているはずなのに圧倒的に違いが出るのが面白いですね。花祭壇みたいな大きなものでなくても、花束でも利き手が違うだけで、花の雰囲気に違いが出てくるんですよ。

仕事の成功は、祭壇の出来栄えとお客様の声。

博愛社の花祭壇はカタログのプランに載っている既定のものを作りますが、中には社葬などの大型葬になると、オーダー制のプレミアム祭壇があります。例えばゴルフをモチーフにした祭壇や、故人様の趣味での自動車をモチーフにしたもの、生前野球が好きで、バットをモチーフにしてほしいなどというご依頼を受けて、過去の事例写真などを参考にしながらアレンジを加えてオリジナルのものに仕上げていきます。ただ1日2日かけて、かなり大きなものを作り上げていくので大変です。大きい祭壇でもほぼ一人で祭壇を作ります。特に縁取りは基本一人で行います。終わりがけで、あと色花だけを挿すというときはお手伝いできますが、やはりその方の個性もあるし、手出しできない部分もあるので祭壇の肝になるところはその担当に任せます。こういう所で、職人気質が色濃く出てきますね。作品を作っているんだって思います。そして葬儀の後に丹精込めて作り上げた大作が一日で破壊される、それがかなり気持ちいいんです。最初はそれがショックでしたが、いつからか、次の日に仕事を引きずらないという気持ちの切り替えスイッチにもなっていきました。今までのアパレル仕事は半年単位で仕事が進んでいったのですが、この仕事では通夜・告別式の2日で作ったものが消える、後腐れないかっこいい仕事です。またこの仕事のやりがいは、言うまでもなく花祭壇を作り終えた時の達成感です。うまく作り終えることができた際は、やはり気分がいいです。また葬祭事業を通じて寄せられるお客様の「綺麗だった。」というお褒めの言葉も力になります。

生花部は会社のオアシス。

生花部の雰囲気は風通しがいいと思います。葬祭事業部との連携もよく取れています。他の葬儀社ですと、生花部と葬祭事業部に壁がある所が多いようですが、博愛社の葬祭事業部のメインは若い方が多いので、時々葬祭事業部の方が仕事のことで相談に来られたりして、会社のオアシスになってます。生花部はゆったりしているからですかね。今生花部は5名いますが、そのうち1組はご夫婦です。先に旦那さんが入社されて後から奥様が入られてます。身内が社内にいるということが、会社の雰囲気がいいという何よりの証拠ですね。そして博愛社の葬儀は自社式場をメインに使用するので、生花部で必要な道具が各式場に配置されています。他社でよくあるテーブルなどの積み込みがない分、体力的には楽な方です。女性一人でも設営して撤去してこれるので安心ですよ。

時間を忘れて花に向き合える。

葬儀という非日常的なことを生業としているので、慣れるまで時間がかかると思いますが、生花部の仕事は想像しているより楽しい仕事です。 一つの仕事を引きずらず、短いスパンで次に取り掛かれるので仕事上のストレスはあまりないと思いますし、モノづくりが好きなら方ならフィットすると思います。 私もそうでしたが、他業種で精神をすり減らし、数字や時間に追われるストレス社会に嫌気が差した方には、 無駄なことを考えずに時間を忘れて花に向き合えるので、お勧めの職業だと思います。 もちろん水仕事や重たい商品も運ぶので肉体的な疲れはありますが、体を動かしたほうがあっという間に時間が過ぎてしまします。 ストレスなく体を動かせ、作品を作れる、アーティスティックなジムだと思って働くと楽しく過ごせるいい職場だと思います。

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